本家に載る予定だったけど、残念ながら載らなかった準々決勝戦をDiaryNoteにてお届けします。 時間が無い中で書いたものなので、文章が雑だったりするのはご了承ください。今後は、短時間でもより良いものが書けるようになるよう努力します。
 
準々決勝 Tomoharu Saitou vs. Van Medevoort Rober
                                 By Naoaki Umesaki

・斉藤友晴(東京)
本大会の最大勢力となった『Red Deck Win』を使用して、スイスラウンドを14勝1敗の1位通過という圧倒的なパフォーマンスでTop8進出を果たした斉藤。 大会1週間前の段階では『スワンアサルト』での出場を検討していたというが、海外の国別選手権にて既に成績を残しており、対策されていると脆いデッキだということで、自身のプレイスタイルにも合っている『Red Deck Win』を選択したという。

斉藤「海外でも赤単は多いし、対策もされてるだろうけど、今の赤単にはその対策を跳ね返すぐらいのデッキパワーがあるよ。 いいすぎかもしれないけど、親和みたいなもんだね」

かつての練習パートナーであった鍛冶(埼玉)の引退に伴い、より良い練習環境を求めて自ら『セクシーロブスター』というチームを立ち上げ、最近では自宅を練習拠点として積極的な活動で競技マジックに取り組んでいる斉藤。 このマジックに対する高いモチベーションを目の当たりにすると、Top8進出は当たり前の出来事のように思える。

斉藤「セクシーロブスターのチームメイトであるなかしゅー(中村修平のニックネーム)が同じくTop8に残ってる上に、対戦するとしたら決勝戦で当たるという熱い展開! チーム作りに一生懸命取り組んできたので、チームとして結果が出せているのは嬉しい!」

斉藤のモチベーションが生んだセクシーロブスターは、コペンハーゲンの地を席巻するのか!?

・Van Medevoort Rober(オランダ)
無限ライフコンボを搭載した『青白赤ヒバリ』を使用して、スイスラウンドを12勝3敗の8位でTop8進出。 本年度の『世界選手権』におけるオランダ代表の一員でもあり、今シーズンの開幕を飾った「グランプリ ストックホルム」の決勝戦において中村修平との激闘を演じたことも記憶に新しい。 中村修平いわく「今、世界で一番ノッてるプレイヤーの一人だよ」とのこと。

準々決勝にて、早くも世界的強豪とのマッチアップとなった斉藤。どんな試合展開になるか試合前に聞いてみた。

斉藤「《血騎士》が強いマッチアップなんだけど、赤がタッチされてるバージョンのヒバリだと、青白純正ヒバリには無い《炎渦竜巻》が刺さるからキツい。でも、それさえ引かれなければ《月の大魔術師》が刺さるからね。 先手有利なのは間違いなくて、後は展開次第だから相性は50:50じゃないかな?」

それでは、いよいよゲームスタート!

Game1
斉藤は《血騎士/Blood Knight》《巻物の大魔術師/Magus of the Scroll》《運命の大立者/Figure of Destiny》と展開するテンポ良い立ち上がりだが、Roberの《エイヴンの裂け目追い/Aven Riftwatcher》がそれに立ちはだかる。

そして、斉藤は《火葬/Incinerate》と《巻物の大魔術師》の能力によりRoberのライフを13まで減らしたところで《月の大魔術師/Magus of the Moon》をドロー。

《月の大魔術師》を出すのか、それとも《月の大魔術師》を出さずに《巻物の大魔術師》の能力起動のためにマナを残すのか、さてはては《運命の大立者》を強化していくのか?
選択肢が多い状況になり、斉藤は小考に入る。 Roberの場に並ぶ土地は、特殊地形4枚・《島/Island》。 試合前に行われたリスト公開においてRoberのデッキに入っている基本地形が12枚であることを把握している斉藤は、メモ帳に書いた相手のデッキデータを確認すると、《月の大魔術師》のプレイを決断。

このプレイは《造物の学者、ヴェンセール/Venser, Shaper Savant》によって阻まれるが、返すターンでRoberのアクションは《入念な考慮/Careful Consideration》でドローを進め、《大いなるガルガドン/Greater Gargadon》を待機するのみに止まる。

Roberは厳しい表情でターンを返し、斉藤の場には《月の大魔術師》が登場する。
次のターン、Roberは《神の怒り/Wrath of God》のプレイを宣言するが、斉藤がコントロールしている《月の大魔術師》によって、《神の怒り》に必要なコストが払えないのでプレイすることはもちろん出来ない。

《エイヴンの裂け目追い》のコピーとして《影武者/Body Double》を出してライフ回復で耐えにかかるRober、既にライフは危険域となっており、狙うは無限ライフコンボでの逆転といったところであろうが、斉藤の猛攻はその猶予を与えなかった。

Saitou 1-0 Rober

・斉藤友晴のサイドボディング

【In】
3《恒久の拷問/Everlasting Torment》
2《フェアリーの忌み者/Faerie Macabre》
1《粉々/Smash to Smithereens》

【Out】
4《雪崩し/Skred》
2《復讐の亜神/Demigod of Revenge》

Game2
斉藤は2ゲーム目も、《巻物の大魔術師》《血騎士》と展開する良い立ち上がり。
Roberのファーストアクション《結ばれた奪い取り/Bonded Fetch》も、《炎の投げ槍/Flame Javelin》で即座に除去する。

続けてプレイしたサイドインカード《恒久の拷問/Everlasting Torment》は、Roberは《ヴェンセール》によって差し戻されるが、続くターンには《恒久の拷問》ではなく2体目の《血騎士》をプレイして、一気に攻め立てる。

Roverは《目覚ましヒバリ/Reveillark》をプレイするが、プロテクション(白)の能力を持つ《血騎士》2体によるビートダウンが止まっていない。 次のターンには《目覚ましヒバリ/Reveillark》の想起プレイによって、墓地から《結ばれた奪い取り》《ヴェンセール》のリアニメイトを試みるも、斉藤はそれを《フェアリーの忌み者/Faerie Macabre》で対処。Roverの思うようにはさせない。

斉藤は続けて《月の大魔術師》を戦線に追加し、《血騎士/Blood Knight》2体によるビートダウンで着実にRoberのライフを削ってゆく。

緊張感あるターンが続くが、斉藤軍のエース《血騎士》2体に対処する手段を用意できなかったRoberは、斉藤に手を差し伸べ投了を宣言した。

Saitou 2-0 Rober
Result: Tomoharu Saitou Wins!


そして、隣のテーブルでは中村修平がスイスラウンドでは敗北しているワフォ=タパにリベンジを果たして勝利。 Top8ラウンド開始前に斉藤が語っていた、セクシーロブスターによる決勝戦がコペンハーゲンの地にて行われるのであろうか?

コメント

シミチン
シミチン
2008年8月29日17:35

〉メモ確認
リスト確認中に書いたメモだとしたら、ルール的にまずくない?

Ume-Nao
ume-nao
2008年8月29日22:43

>メモ確認
今回の件については、試合開始後に覚えている内容を書き出したものを、試合中に再び確認したということです。
ルール上の問題はまったくありません。

しかし、ご指摘のとおり、リスト確認中に書いたメモなどの試合前に書いたメモを試合中に見ると『外部情報の参照』ということでペナルティの対象となります。
プレイヤーの方につきましては、ご注意下さい。実際に、2007東京都選手権の準決勝にて『外部情報の参照』でゲームロスの裁定が出ていたりします。

シミチン
シミチン
2008年8月30日10:09

把握

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